韓国人「なんで日本の大阪万博を助けるんだ!?」とブチ切れるが…そんな事言っていいのかな?
他の国ではないのに… 大阪エキスポ「1号」展示館申請局は韓国
2025年に日本大阪・関西万国博覧会(以下大阪エキスポ)開幕を1年8ヶ月控えても
「海外展示館」を建てるという国家がただ一つの国もなかった状況で韓国が出たと伝えられた。
エキスポの準備に支障が予想され、気を揉む日本政府の立場では朗報だ。
29日、日本の共同通信によると、大阪市は前日、韓国から仮設建築物許可申請の前段階に該当する基本計画書を受理した。
図面などが含まれた基本計画書提出後、申請許可までは通常2ヶ月程度かかり、以後着工が行われる。
大阪市は申請国家を明らかにしなかったが、共同通信の取材の結果韓国であると伝えられた。
計153カ国が参加する今回のエキスポには当初、米国やイギリスなど50カ国が自国負担で直接展示館を作ることにした。
各国の文化と技術を誇る展示館であるだけに「エキスポの花」と呼ばれる施設だ。
しかし最近までエキスポ展示館建設工事に必要な手続きを踏んだ国家が全くなかったため、日本では開幕支障の懸念まで出ていた。
(引用ここまで:原文をGoogle翻訳して一部単語を修正)
大阪万博ネタで更に追加、まだ擦れる。
2023年7月下旬時点で、参加申請ゼロだった万博パビリオンですが
その後、7月28日に1ヶ国が参加申請を大阪市に『仮設建築物許可』を提出と読売新聞が報道。
この時点では国名は明らかにされていませんでした。
「一体どこの国が参加申請したのか?」と疑問に感じていましたが
その後、共同通信の報道により韓国が参加申請したと判明、読売新聞も報道。
今回は
「真っ先に建設に取り掛かる韓国の反発の声」
「何故、韓国は大阪万博のパビリオン建設に真っ先に手を挙げたのか?」
「韓国が争う2030年万国開催のライバル国」
に、ついて書いていこうと思います。
- 1.大阪万博にパビリオン建設に対する韓国の声
- 2.韓国が手を挙げた理由は2030年に釜山万博を開催したいから
- 3.2030年万博開催地を巡って韓国と対峙する2ヶ国を紹介
- 2030年万博…果たして韓国は選ばれるのか?
1.大阪万博にパビリオン建設に対する韓国の声
韓国のニュースサイト、NAVERで報道が出ると韓国ネットでは反発。
コメント欄は、なかなか香ばしいコメントが集っております。
「용산총독부 답다!!」
(龍山総督府*1らしい!)
「미국영국등 50개 국가가 전시관 짓겠다하고 발뺄때는 이유가있는거지
일본국민 30퍼센트가 관람 의향 있다했으니 답은 뻔할듯한데 우리나라는 왜 그럴까요?」
(米国イギリスなど50カ国が展示館を作ると発足した時は理由があるのか
日本国民30パーセントが観覧意向あったから答えは明らかなようなのに
韓国はなぜそうでしょうか?)
「대한민국이 일본제국에 최대한 충성하는 국가가 되었다니 국민의 한사람으로서 참담하고 자괴감이 든다.」
(大韓民国が日本帝国に最大限忠実な国家になったとは、国民の一人として惨めで自壊感がある。)
他にも色々ありますが、概ね「なんで日本に協力するんだ!?」という声がほとんどですね。
冒頭のメディアも「苦戦している日本の万博ごときに、なぜ手を貸すのか?」という感情が透けて見えます。
今回は韓国の反応よりも
「何故、韓国が真っ先にパビリオン建設に手を挙げたか?」にスポットライトを当てていきましょう。
2.韓国が手を挙げた理由は2030年に釜山万博を開催したいから
画像引用元:2030 부산세계박람회
「大阪万博に協力するから、2030年万博では韓国の釜山を万博開催地に投票してほしい」
これが韓国側が手を挙げた理由です。
韓国は2030年万博開催地に名乗りを挙げています。
2030年万博の開催地は2023年11月に決定するので、韓国側としては1ヶ国でも投票してくれる国が欲しい訳です。
韓国の他に万博開催地に立候補したのは『サウジアラビアのリヤド』『イタリアのローマ』と強力なライバルです。
そんな状況ですから、日本に貸しを作っておくのは悪い意味ではないんですね。
2-1.万博開催に至るまでの選挙制度を解説
画像引用元:World Expo 2030
2030年万博の開催地になるには、2023年11月のBIE*2総会にて投票戦を勝ち抜かなくてはいけません。
その投票戦の流れは、BIE公式ホームページにて記載されています。
- 立候補した3ヶ国のどれかに投票、3分の2以上を獲得した国があればその国で確定
- 3分の2以上を獲得した国が出ない場合、最下位の国が脱落
- 残った2ヶ国で投票戦を行い、最も得票数の多い国で確定
BIE加盟国は179ヶ国、国の規模にかかわらず1ヶ国につき1票が割り当てられています。
1票の重さはかなり大きいので、韓国のように貸しを作って票を得るのは、良い戦術なのです。
なので韓国人は「なんで日本の万博を応援するんだ!」って怒るのではなく
「よくやった!日本に恩を売っておけ!」って言うのが正しいんですね。
…余談ですが投票は無記名式なので、どこの国が釜山に投票したかは分からないんだけどネ!
3.2030年万博開催地を巡って韓国と対峙する2ヶ国を紹介
せっかくなので2030年万博開催を巡り、韓国と争う『イタリアのローマ』と『サウジアラビアのリヤド』を紹介します。
ローマもリヤドも「2030年の万博開催地はオレだ!」と言わんばかりに気合が入っているのが伺えます。
彼らのバックボーンを窺い知ると、2030年11月のBIE総会の選挙が、今からでも楽しみですよ。
80年前に中止を余儀なくされた万博のリベンジ開催を誓うイタリアのローマ
イタリアの首都ローマ、世界史でも特に名の知られた首都でありながら、万博の開催地に選ばれたことはありません。
正確には1942年に万博開催地に選ばれているものの、第2次世界大戦の勃発により万博は中止。
以降は開催地に選ばれることが無く、他国と同国のミラノが開催する万博を
指をくわえて見続ける悔しい時代が続いていました。
ローマ万博公式HPでは
Un Appuntamento Atteso Dalla Storia (和訳:歴史が待ち望んでいた約束)
と、記載するなど気合が入っています。
韓国にとって強大なライバルになるのは、間違いないでしょう。
補足①:1953年ローマ万博はノーカウントの理由
画像引用元:1953 Rome
「あれ?ローマって1953年ローマ万博が開かれてるよね?黒歴史なの?」
と、気づいた方は相当な万博マニアです。
実は万博には4つのカテゴリーがあります。
- WORLD EXPOS「万国博覧会」
- SPECIALISED EXPOS「専門的なテーマを主題にした展示会」
- HORITICULTURAL EXPO「国際園芸博覧会」
- TRIENNALE DI MILANO「ミラノトリエンナーレ」
この2種類で、1953年のローマ万博はSPECIALISED EXPOSに該当、農業をテーマにしたローマ農業博覧会です。
WORLD EXPOSにローマに選ばれたのは中止になった1942年のみ、以降は開催地に選ばれていません。
SPECIALISED EXPOSは1936年創立ですが、WORLD EXPOSの方が1851年設立と歴史は古く、権威もメディアの取り扱いも違います。
更にイタリアの都市ミラノでは、1906年と2015年にWORLD EXPOSを開催しているのもローマ市民の怒りを買っているのも一因です。
「選ばれるのはミラノばかり…このままでは首都であるローマの恥だ!」というのも
ローマが万博誘致に力を入れている背景でもあります。
ちなみに2025年大阪で開催されるのは、WORLD EXPOSに分類です。
2027年横浜で開催されるのは国際園芸博覧会になります。
78億ドルという莫大なオイルマネーを武器に誘致するサウジアラビアのリヤド
画像引用元:RIYADH EXPO 2030ニュースルーム
韓国が争う第2のライバルがサウジアラビアのリヤド。
特筆すべきは産油国ならではの莫大なオイルマネー78億ドルを武器にしている事です。
画像引用元:RIYADH EXPO2030 メディアギャラリー
オイルマネーだけでなく、サウジアラビアの王族も万博誘致に協力的です。
会場はキング・ハーリド国際空港の近くとアクセスも良好。
韓国にとってはローマ以上のライバルと言っても過言ではありません。
唯一の懸念は、リヤド万博開催期間は2030年10月1日~3月31日を設定した点です。
釜山とローマは同年5月1日~10月31日と、従来の万博のスケジュールを設定しています。
この開催期間をズラした点が他国にどう捉えられるか?未知数と言えるでしょう。
2030年万博…果たして韓国は選ばれるのか?
引用元:2030 부산세계박람회
2030年万博の開催権は、2023年11月のBIE総会で、1つでも票を多く獲得できた国が選ばれます。
しかし少しでも票を得ようと動いた韓国の動きに対し、韓国の国民は暴言に近い言葉を浴びせる始末。
冒頭のメディアの文章も「なぜ日本ごときに…」といった感情がにじみ出ており、韓国万博の孤軍奮闘っぷりが悲哀すら感じさせます。
一方、ローマとリヤドは開催国として国全体がバックアップしているように伺えます。
2030年韓国釜山が万博開催地にすんなり選ばれるとは、考えにくいでしょう。